平成16年4月、校長として足立東高校へ着任しました。足立東高校は、東京都がエンカレッジスクールとして新たな試みを実施した第1期校です。その目的は、中途退学者の防止で、学び直しに重点を置いた東京都教育委員会の施行校です。従って究極の目標は年間3桁(100名)を超す退学者数の減少です。そのため、5クラス定員の生徒数を6クラスに展開したり、教員の加配、30分授業や習熟度別授業、さらに二人担任制や体験授業など様々な仕掛けが準備されていました。しかし、このお陰で学校が変わったとは思いません。変わった一番の要因は、先生方が一丸となって、生徒の達成感を高める取り組みに地道に取り組んだ結果だと思っています。

4月1日に着任し、早速校内を歩きまわりました。春休みでしたが、生徒が見当たりません。それまで経験した学校では、春休みには沢山の部活動で校内も賑わっていました。しばらくすると3名の女子生徒が登校してきました。こんにちはと声をかけると、不審者を見たような目で黙って立ち去ってしまいました。後で知ったのですが、この学校ではしっかり活動している唯一といってもいい太鼓部の生徒だということでした。

この時、心に決めたことがあります。それは、休み中でも生徒が明るく楽しく活動している学校にすることと、元気に挨拶できる学校にするという事でした。

次回から、具体的に取り組んだ実例を紹介していきます。